こんにちは。 大宮デンタルクリニックです。

「人生100年時代」といわれる今、年齢を重ねても自分らしく元気に過ごすためには、歯の健康がとても重要です。
皆さまは、歯の本数が健康寿命に関係することをご存じですか？
今回は、「歯の本数と健康寿命の関係性」、そして「歯を守るために今日からできること」についてお話しします。

歯の健康が全身の健康寿命につながる

歯の健康は、お口の中だけの問題ではなく、全身の健康とも深く関わっています。
たとえば、歯周病が進行すると、歯周病菌が血流を通じて全身へ広がり、心疾患・糖尿病・肺炎などのリスクを高めることがわかっています。
このように、お口の健康状態は全身のさまざまな健康に影響を及ぼします。

歯の本数と健康寿命の関係

歯の本数が少ない人ほど、死亡率が高い傾向があると報告されています。
その理由のひとつは、歯が減ることで噛む力が弱くなり、食べられるものが限られてしまうためです。硬いものや繊維質の多い食品を避けるようになり、やわらかい食事に偏りやすくなることで、栄養バランスが崩れます。その結果、筋力や免疫力が低下し、生活習慣病などのリスクが高まります。

また、噛む力の低下は体のバランス感覚にも影響し、転倒や寝たきりにつながることもあります。さらに、噛む刺激が減ることで脳への血流が減少し、認知症のリスクが高まることも指摘されています。
このように、歯の本数は健康寿命に大きく関係しています。

歯を失う3つの原因

歯を失う主な原因は、「虫歯」「歯周病」「歯の破損」の3つです。

1.虫歯によるリスク

虫歯は、お口の中の細菌が糖分をエサにして酸をつくり出し、歯の表面（エナメル質）を溶かすことで発症します。放置すると痛みが出るだけでなく、歯の神経にまで炎症が広がり、最終的に抜歯が必要となることもあります。

2.歯周病の影響

歯周病は、歯茎の腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨（歯槽骨）が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性のある病気です。多くの場合、自覚症状が少ないまま進行するため、早期発見が重要です。

3.歯の破損

歯は、転倒や事故、歯ぎしり・食いしばりなどにより、欠けたり折れたりすることがあります。また、虫歯や歯周病で弱くなった歯は、わずかな力でも破損しやすくなります。歯が破損すると噛む力が低下し、食べにくさにつながります。

今日からできる3つの習慣

歯の健康寿命を延ばすためには、日々の積み重ねが大切です。

1.正しい食生活

歯や歯茎を健康に保つためには、栄養バランスの良い食事が欠かせません。
特に、カルシウム・ビタミン類・食物繊維のバランスを意識して摂取することを心掛けましょう。これらの栄養素は、歯のエナメル質や象牙質を強くするはたらきや、歯茎を健康に保つ役割があります。
また、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進され、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

2.毎日の口腔ケア

歯磨きをする際は、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して、歯と歯の間も丁寧にケアしましょう。洗口液を使うことも、お口の中の細菌を減らすために効果的です。
また、歯ブラシは月に1回、または毛先が開いたらすぐに交換し、常に清潔に保ちましょう。

3.定期検診

痛みや症状がなくても、歯科医院で定期的に歯科検診を受けることは、歯の健康を守る上で大切です。歯石除去や虫歯の早期発見、正しい歯磨き方法の指導などが受けられるため、定期的な受診をおすすめします。

まとめ

歯の本数は。健康寿命に大きく関わります。
歯が多く残っている人は、しっかりと噛んで食事を楽しめるため、栄養を偏りなく摂取できます。一方、歯を失うと噛む力が低下し、栄養不足や体力の低下を招く恐れがあります。そのため、毎日の丁寧な口腔ケアとあわせて、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
当院では、歯をできるだけ多く残し、健康寿命を延ばすためのサポートを行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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